虹色の騎士団

「ヒナタから貰った
結界の力の一部が…
崩れていました…。」

「…そこから、家の中に侵入して来たという訳か……。」

「今、未来君と凛君が騎士の力の一部を代わりの結界に…。

家の中も見回ってくれていますが…。」

香澄は、溜め息をつき、ソファーに座り、顔を覆う。

「僕がいながら、
日向君を…あんな目に…」

彼方は、ソファーの前まで移動して、
香澄を抱きしめる。

「…お前に落ち度はない……。

まさか……
日向の歌を聞き付ける者がいたとは…

私にも予想出来なかった…。」

「彼方………。」