……結局、
あの世界は守られる事なく災厄を向かえ、

……呆気なく
滅んじゃったんだけどな………。

「……この地を守りし、
夜の虹………。

我が声、我が祈りを聞き届けたまえ………。」

目をつぶり、
そっ…と息を吸い込み歌ってみる。

…風呂場の中で反響して
オレの声じゃないみたいに聞こえる…。


「愛と恵みの太陽よ…

我と全てを照らして輝かん…」


…その時だった…。

【見つけた…】

頭の中で、誰かの声が
聞こえた…。

「え……?」

【見つけた…乙女…】