「おさるさーんー♪
バナナが大好き♪
おさるさーん♪…」

湯船に浸かっていると、ついつい歌ってしまう。

…しばらく頭から離れないな…こりゃ。


口まで、ちゃぷん…っと浸かり考える。

歌に気持ちを乗せる…。

それって、一体、
どーゆー風に歌えばいいんだろう…。

『綺麗に歌うだけじゃ意味がない』

言われた言葉を思い出して、
もう一度、歌ってみる。

「おさるさーん♪」

……つーか……

おさるの気持ちなんて分かんねーじゃねーか!!!

自分に自分で突っ込む。

やっぱ、いくら何でも違う歌の方がいいよな…。