ふ、と見ると、

凛は、顔を右側に向け、
膝に置いた拳を
プルプル震わせながら
耳を真っ赤にしてるし、

彼方先生は、
手のひらで口元を抑え、
体を折り曲げ、
声を堪えて笑ってるし…。

う、うけた……のか?
これは………。


その後………

時間一杯、次々と童謡を入れられて、

分かる限り、
何度も何度も
オレだけ歌わされ…。

カラオケは終了した…。

子供番組系の歌、ってのがアレだったけど、

確かに、
『歌に気持ちを込める』
ってのの難しさを気付く事が出来たのは…

大きな収穫だったんだよな…?