虹色の騎士団

「いいよねぇ…
美しい兄弟愛…。

ぼくもー、
可愛い弟か妹が
欲しかったんだよねぇ……」

未来が、オレ達を見て
うっとり言ってから、

隣に座ってる凛を
おもむろに
ガバッ!!!っと
抱きしめる。

「香澄に負けずにー、
ぼくと凛もー
素敵な兄弟の契りを
かわそーねぇー♪」

…たまたま、
ドリンクバーから持って
来た飲み物を飲んでいた凛の口から、

ぶうっ!!と音を立てて
アイスコーヒーが吹き出す。


「……お前達は、ここに何をする為に来たか忘れているのか…?

コントをやりたいのなら、
劇場にでも行ってこい」

凛の正面に座ってた彼方先生は、

腕を振り、自分の前に水のカーテンを作りだして、アイスコーヒーの飛沫を見事に防いでいた。