虹色の騎士団

3人に詰め寄られて、
慌てて叫ぶ。

「分かった!!
今度こそ、ほんっとーに
分かったからっ!!」

うっわ…。

ちらり…と見たら、彼方先生が嫌な顔して笑ってる…。

一言も口を挟まず、
ただ、オレの
『この状況』を楽しんでるって所だな、あれは。

ホント…
引く位、
性格ひん曲がってんなぁ……。

しかし、
凛だって さっきまで
理解してなかったクセに

オレを可哀想な子扱いすんなよなぁ~!!

…余計、凹むじゃんか…。


「とにかくっ!!

舞乙女として歌うなら、自分の思いとか願いを歌う事で

人に伝えられるよーにならなきゃダメって事だろっ???」

オレが言うと、
『おお~っ!!!』と、
3人が拍手してくれる。

…なんか馬鹿にされてるよーな気もしないではないが、

それって、オレの
考え過ぎの被害妄想…?