虹色の騎士団

「…もしかして、
プロの声楽家と、一般人の歌の違い…ってやつですか?」

「少々、
語弊はありますけど…。


大体そんな所で正解です。」

兄貴がニッコリと笑う。

ヤバい……!!
凛まで理解したようだ…!!

オレって、馬鹿なのかなぁ…?

「つまり、何かを伝えるような
『歌』を歌いたいなら、練習するしかないって事だ。

サッカーだってそうだろ?

玉遊び程度なら誰にでも出来るけど、

感動を与えるような『本物』のプレイするなら、努力するしかない。」

凛にそこまで言われて、
ようやく分かった気がした。

そこで、はいっ!と
勢いよく手を挙げる。