「カラオケって…
あの皆で歌って遊ぶやつだよな…?」
「…お前の中で、それ以外に該当する行為があるなら
見せて欲しいものだ…。」
コーヒーを飲みながら、
彼方先生が明らかに馬鹿にしたような声で
質問に答える。
日曜の昼過ぎ。
家に全員が集まって
お茶を飲んでたら、
遅れてやって来た先生が
突然そんな事を言い出したので、
驚いて聞き返してた所だ。
だって、一番行かなそーな先生の口から、
その言葉が出てくるとは思わなかったから…。
うん。
これが、
未来だったら別に驚かないな。
この中で一番、
そーゆー遊びに慣れてそうだし…。
凛とは以前、
友達に誘われて
一緒に行った事あるし。
…そー言えば、
兄貴とも行った事なかったな…、カラオケなんて。