「日向ー、
大丈夫だよー?
誰にも言わないからー、安心して言ってごらんー。
ねっ??」
顔が赤くなるのを自覚しながら、未来を見つめる。
「……絶対か?」
「ん♪
ゆーびきーりげーんまーんー♪」
わざわざ、ちゃんと小指使って約束してくれた。
「オレさ…」
「うんうん………」
「じ、自分から
…
キスした事…
…一回しかなくて…。」
下を向いて、畳を見ながら
ボソボソと話し続ける。
恥ずかしいけど、
ここまで言っちゃったら、最後まで言っても
恥ずかしさに変わりはないよな…。
「しかも、その一回って…
…結局、力の受け渡しの為に、凛と…しただけで…
だから…なんつーか…
慣れてねーってゆーか…」
そこまで言った時、
いきなり未来に抱きしめられる。

