虹色の騎士団

ふ…と、視線を感じる。

「………。」

うわっ!!

びびびびっくりした………!!!

寝てるとばっかり思ってたのに…!!

赤い顔して
布団の中から、凛がぽっけー…っとオレを見てる…。


「り、凛…。

ほら、ちゃんと寝ねーと
熱下がんないって…。」

「……うん……。」

「額のそれ、取り替えてやるから、な?」

「………うん……。」

足の低い
日本的なテーブルの上から新しいシートを取って、

張り替えた
シートの上に手を乗っけて、ぴたっと額に押し付ける。


オレが熱出した時とか、兄貴がこんな風にしてくれるんだけど、

こうされると、冷たいシートと手のひらの感触が 気持ちいいんだよな。