虹色の騎士団

「でもさー、

昔は体術の稽古なんて、辛いだけで、やりたくないー!って思った事もあったんだけどー、

頑張ってた甲斐があってー、

…今、凄く良い事があったよー♪」

「良い事??」

未来は自分の右手を
オレの目の高さにあげた。

……あ!!!

オレ…
さっき連れられたまま手、繋いで歩いてるっ!!!!

慌てて振りほどこうとしたら


反対に、ぎゅっ!!
と力強く握られてしまった…。

「日向………。」

上半身を曲げ、
オレの腕を少し引っ張り
自分の腕ごと

ぎゅっ…と、

左腕で抱きしめ…

オレの
手の甲に唇をつける…!

そして…

そのままの姿勢で、
唇を手の甲から離さずに、

じーっ…と真剣な瞳で
見つめられて…

「…ぼくの技に驚いてー、

ちょっぴり
おボケさんになった
かわいー日向と、

こーして手を繋いで歩けた事…。」


…………。

うっわー…。

なんだろ、こーゆーの。

……セクシー??

多分…
こんな感じでNO、1ホストになってったんだろーな…

こいつ………。