虹色の騎士団

「おおーっ!!!」

「すげー!!!!」

その場にいた人達が今見た光景に対して、

無邪気に拍手を送り始めると…

未来は優雅に、

お芝居のカーテンコールで
役者がするような
お辞儀で答える…。

「あっ、ありがとーございます…!!」

本屋の店員さんが
走ってきて
お礼を言うと、

「どういたしまして…♪
お嬢さん…」

そう言って、
その人の手を取り、
手の甲に軽く口づけした。

店員さんは、
真っ赤になって


うっとり…と未来を見つめてるし…。


…その間、
オレは口を開けっ放しで

その様子を眺めていた。


「さー♪
日向ー、お待たせー!!
買い物、続けよー♪」

手を握られて、その場から連れていかれる。


少し歩いて、驚きから回復したオレは

ようやく言葉を発する事が出来た。