虹色の騎士団

「今日は、
学校休んだ方がいーんじゃねーの?」

凛の
あまりのヘロヘロ具合に、提案してみる。

「自分の都合で、
サボるなんて出来ない…。」

「んじゃ、
保健室のベット借りて……」

「もっと出来ないっ!!!」

……あーそーですか…。

結局、
ちゃんと授業には出てるけど、

後ろから見た
凛の頭が、

たまに左右に
ふわーんふわーん揺れてる。


4時間目の移動教室の後、

担当の先生に頼まれて
教材を片付けていたオレは、

皆より少し遅れて教室に戻ってきた。


いつもの場所に行って昼ご飯食べようって
声かけるつもりだったのに、

凛の姿が見当たらない…。


教室に残ってた
女の子達のグループに、
凛を見掛けなかったか聞いてみると、

ついさっき、
ふらふらと廊下に出ていくのを見たと言う。

……珍しく、
先に行ったのかな?