虹色の騎士団

「ただねー、
1つ問題が あるんだよなぁー」

…1つ所か山積みだと思うけど
一応聞いてみる。

「問題って?」

未来は、自分の上半身を
両手でペタペタ触る。

「ぼくの体、
もの凄ーく男くさいと
思うんだよねぇ…。

これで女の子の服
着てー、

似合うのかなー?って。」

…確かに、
前会った時の
スーツ姿だと、
分からなかったけど、

風呂場で見て気付いたんだけど
結構、筋肉質だよな…。

「まあ…、ぼく、
着痩せするから
何とかなるかなー?」

「そーゆー事じゃなくてさ…」

「え?
まだ、なんか問題あるー?」

んな、
キョトン…とした表情されても…。


何か言おうと口を開きかけると、
凛に肩を掴まれた。

オレに向かって
首を、ゆっくり横にふってる。

……言っても無駄、って所か……。

こいつ…
未来に対して、
早くも『悟り』的な物を

開いたのかも…!