「ぼくはね…、

昔、ヒナタと夢の中で、
何回も会ってー…。

『いつか、必ず迎えに行くから』

って言われてさー。

会えるの…
すーっごく楽しみにしてたんだよ…。」

うっとりとした表情で、
そう言う。

「それで、いつ迎えに来るのかー、
いつ会えるのかーって思って待ってたんだけど、

少年時代も終わっちゃって、

いよいよ青年時代にはいっちゃうし…

こりゃもー無理だーっ!
って諦める事にしてー、

大人時代に突入する前に、

自分の夢を、叶える為に
母さんが生まれた日本に来たって訳。」

「自分の夢…?」

何かやりたい事があって、
水商売で、お金貯めてるって事かな…?

「ん???


それはねー…、

ぼく、No、1ホストになりたかったんだよねー♪」

その答えに、
オレと凛は
椅子から ずり落ちそうになった。

「ほ、ホストが夢っ?」

「あれぇ…?

なんか変かな?」

いや…変じゃない…
のかな?