「いやぁー

まさかー、本当に迎えに来るとはねぇー!」

無駄にきらびやかな
ホストクラブの店内で、

その男は、にこやかに言った。

この人は、
未来(ミライ)さん。

19歳まで、
アメリカの両親の所で暮らし、

1年前に、
日本に来た

ハーフなんだってさ。

ちなみに…。

何となく、
イントネーションが違うっつーか…

言葉が間延びしてるような…

そーゆー
喋り方するのは、
まだまだ英語の方が得意だからなんですか?

って聞いたら、

小さい頃から日本語も
喋ってたし、
慣れてない訳ないよ?

って、逆に不思議そーに言われてしまった…。

「じゃあ、未来さんは…」

「ストぉーップ!!

…あのさー
名前、呼び捨てにしていーよー?

ぼくも、そーするし、
年上だからって敬語使わないでねー!」

……。

えっと…

じゃ、改めて……。

「じゃあ、未来は、

昔からヒナタの事、
夢で見てたって事、だよな?」

「はい、正解ー♪」

嬉しそうに、にっこり笑う。