「ななななんだこれっ!!!!」

紫色の光は
霧のように、ゆったりと
オレと男を包みこんでいる。

「日向っ!!!」

「日向君っ…!!」

向こうの方から、
先生と兄貴が駆け寄って来た。

凛の後ろまで走って来て、

光に包まれた
オレ達2人を見て
驚き、動きを止める。

「まさか……。

ホントに……

彼女…なのか……?」

オレの腕を掴んだままの男が囁くように言った。