虹色の騎士団

「どーしたのー?

もしかして、迷子になっちゃった?」

「いえ…、
人を探してるんで…。」

オレの代わりに凛が答えると、

男がオレ達の前まで歩いてきた。

オレの顔をじーっと眺めて、

何故か一瞬、驚いたような顔をした後、

にこーっ!!っと笑う。

「…へー、
君、可愛い顔してるねー!」

か、可愛い……??

「おっ?
こっちは、いかにもスポーツ万能ですって感じだねー!

そーだなぁー…。
剣道とか?」

そう言いながら、
凛の肩をポンポン叩く。

「あー…、
大丈夫だよー?

怖がんないでいーからねー。


な、なんなんだ、
このマターリした外人は…。