虹色の騎士団

足の向くまま歩いていると、

ホストクラブが沢山ある通りに出た。

まだ、昼間だし、
賑やかな他の通りとは全然違って、閑散としてる……。

「あれー?
きみ達ー?

子供が、こーんな通り
歩いてちゃ危ないぞー?」

いきなり後ろから声をかけられ、振り向く。


耳の上辺りからの髪の毛を、頭の後ろで
ピョコンっとまとめ、

残りを、
さらりと下ろした

肩ギリギリ位の
長さのブロンドヘアー。

ちょっと濃いめの
ハッキリした目鼻立ち。

黒い細身のスーツに、
真っ赤なネクタイとゆー

なんつーか…
いかにも外人ホストですっ!
っつー感じの男が、

屈託のない笑顔で
一軒のホストクラブの
ドアの前に立っている。