虹色の騎士団

「彼方、
せめてサラダだけでも食べて下さいね。

コーヒーだけだと、
胃を痛めますよ…。」

「…香澄…。
釈迦に教えを説いても意味がない……」

「屁理屈言っても、許しません。」

「…………。」

諦めたように、溜め息をつくと、

先生はツナマヨサラダの
ツナをよけて、

サラダだけ食べ始めた………!!!

ツナが………っ!!!

ツナマヨが旨いのにっ…………!!!


………
食事の後、

お風呂に入って
服を着替えてたオレと

一度家に帰り、
同じように、シャワーと着替えを済ませて来た凛を先頭に

目的地の分からない
お出掛けに出発した。


「取りあえず」駅に行き、
「何となく」切符を買い、
「当てもなく」街をプラプラ歩く。


この街は、
劇場や飲食店が多く、

大きなデパートが幾つもある。

また、
ちょっと歩くと
ゲーセンや居酒屋、

それに、
綺麗な おねーさんや、
美形の おにーさん、
ってやつと
朝まで楽しくお酒が飲めちゃう店なんかも
沢山ある。

一言で言って
雑多な街だ。

色んな店が、
ごちゃごちゃと集まり、

色んな目的を持った沢山の人が

歩道から溢れんばかりに行き来している。