12歳の誕生日。 私は初めて、人を殺した。 顔にかかった血の味。 制服にかかった血の色。 肌にかかった血の温もり。 今でもよく覚えている。 切りつけた人のうめき声を目の前に、ただぼーっと突っ立っていた。 どこかから来る、ゾクゾクした快感。 背筋が凍るような、高揚感。 あれ以来、私は闇へと落ちていった。