「助けてくれてありがとう」


来てくれなかったら私はどうなっていたんだろう。

そんな不安が頭をよぎった。



「…怖い思いさせてごめん…服、似合ってる。」

そう言いながら、戸塚はこっちを振り向き、




私を抱きしめた。






………うぅ。



「戸塚…」


「ん?」

「恥ずかしいでございますよぉぉ…」


街中で。

…絶対目立ってる。



「俺も恥ずかしいわ。黙っとけ」

「だ、黙れだと!?」


少し暴れてみたりする。



…やっぱり…




やっぱりそうなんだ。