「本当はわたしね、コウが…」

マリアからのこの言葉の続きを聞く余裕なんてなかった。

おどろいて、うれしくて。

マリアが同じ気持ちで俺を想ってくれていたんだ。

こんなに最高のクリスマスプレゼントは他にない。


だから…今度は俺からお返し。
足音を消してマリアの部屋に入る。

枕元へそっとプレゼントを。

これまではおじいちゃんやパパがサンタクロースだったマリアだけれど、これからはずっと"恋人がサンタクロース"であることを願って…。