マリアは小さい頃からサンタクロースの孫らしく、クリスマスのシーズンが大好きだった。

大きなツリーや街を彩るイルミネーションに目を輝かせて、ここがキレイ、あそこがステキ、というようによく俺に教えて来た。

俺はそんなマリアの笑顔が大好きだったんだ。

ただ俺も成長するにつれ、マリアに素直になれずに意地を張るようになって。

でもいい加減それをやめなきゃ、俺とマリアの関係がこの先変わることはないんだと思い、少しずつ変わる決意をした今年。