ココロノキズアト



ねぇはるき。
なんで私こんなにはるきを好きになっちゃったのかな。
深く愛すれば愛するほど別れが辛いって事分かってたのに。




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翌日

あれから私は、涙が出なくなるまで颯斗の胸でずっと泣いてた。
颯斗のうでははるきよりずっとあたたかくて、
優しくて、温もりがあった。


今日は一年記念日。
はるきからの着信で目が覚めた私は、嬉しさと悲しさが入り混じった気持ちのままその電話に出た。


「もしもし?はるき?」


いつものように、何事もないように
平然を装った。
はるきだからすぐ分かるかな?
私嘘下手だからはるきにばれちゃうかな…?
そう思いながらも心のどっかでは気づいて欲しいと願ってた。


「おれんち来い」


はるきはそれだけ言って電話を切った。
……つめた。

それでも私はベッドから起き上がり準備した。
鏡を見ると目は腫れてたけどなんとかメイクでごまかした。
急いで服を着て家を飛び出すと、私は若干早歩きではるきの家に向かった。

家に行って何するんだろ。
家で一年記念日祝うのかな?
プレゼントとかあったりして…。


そもそも今日記念日って事、覚えてるのかな


はるきのいえは近くて、10分でつくような場所にある。
去年は早くはるきに会いたいからってチャリで爆走してたっけ。
その時はあいにくの雨で、はるきの家に着いた頃私はびしょ濡れで、
はるきは笑いながらも髪をかわかしてくれたなぁ。

一年という短いようで長い期間。
その中で私とはるきの思い出は多すぎて、忘れたくても忘れられないよ。