ねぇはるき。
なんで私こんなにはるきを好きになっちゃったのかな。
深く愛すれば愛するほど別れが辛いって事分かってたのに。
________________________
________________
翌日
あれから私は、涙が出なくなるまで颯斗の胸でずっと泣いてた。
颯斗のうでははるきよりずっとあたたかくて、
優しくて、温もりがあった。
今日は一年記念日。
はるきからの着信で目が覚めた私は、嬉しさと悲しさが入り混じった気持ちのままその電話に出た。
「もしもし?はるき?」
いつものように、何事もないように
平然を装った。
はるきだからすぐ分かるかな?
私嘘下手だからはるきにばれちゃうかな…?
そう思いながらも心のどっかでは気づいて欲しいと願ってた。
「おれんち来い」
はるきはそれだけ言って電話を切った。
……つめた。
それでも私はベッドから起き上がり準備した。
鏡を見ると目は腫れてたけどなんとかメイクでごまかした。
急いで服を着て家を飛び出すと、私は若干早歩きではるきの家に向かった。
家に行って何するんだろ。
家で一年記念日祝うのかな?
プレゼントとかあったりして…。
そもそも今日記念日って事、覚えてるのかな
はるきのいえは近くて、10分でつくような場所にある。
去年は早くはるきに会いたいからってチャリで爆走してたっけ。
その時はあいにくの雨で、はるきの家に着いた頃私はびしょ濡れで、
はるきは笑いながらも髪をかわかしてくれたなぁ。
一年という短いようで長い期間。
その中で私とはるきの思い出は多すぎて、忘れたくても忘れられないよ。
