私には付き合ってもうすぐ一年になる彼氏がいる。
神崎はるき。一個上のセンパイだ。

出会いは1年の夏。
高校に入って初めて授業をサボり、屋上で一人でいた私を
はるきが見つけたんだ。



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ムシャクシャした時、
屋上のフェンスの上に座って空を見上げることが
中学の時から私の唯一の楽しみで逃げだったりする。
フェンスの上に座ってしたを見下ろせば
スリル感じて生きてるって実感出来るし、
上を見上げれば、現実逃避だってできる。


「相変わらず綺麗な空だなー…。」


そうつぶやいた瞬間ガタンという音が屋上に響き渡った。


「お、お、お前なにやってんだ!!!」


やっば、先生に見つかった!?
あまりの驚きに一瞬落ちそうになったその時。
グイッ
制服の裾を思いっきり引っ張られもとの位置に戻される。
ゆっくり後ろを振り向くと、
中途半端にフェンスをよじ登り
まるで変なものでもみたかのような、もんすげえ焦った顔のイケメンが
あたしの制服の裾をつかんでいた。


「な、なにしてんですか?」

「何してんですかって……目の前で自殺されて気持ちいいわけがないでしょ!!?
授業サボって昼寝しようと屋上来たら自殺しようとしてる人がいて…
しぬんならもっと別の場所でしんでよてかしぬなよ!
お、お、俺でよければ話聞くぞ!?…な?だから頼むから自殺はだめだよ……」

「……………あの」

「はい?」

「とりあえずおりるんで手はなしてもらえますか。」

「あっうん!」