波乱的な入学式も対面式も何もかも終わり、初々しい空気の教室にはまだ『緊張』の単語が相応しい

アタシはまだ慣れてない席につく
出来たばかりの友達と挨拶をして、先生の話をつまらなく聞いてた


4月7日
基礎力テスト

こればかりはもう皆、死んでいた

テストの後、お昼を食べて進路講話を聞きに学生会館にいった

長ったるくて嫌になった

進路講話も終わり、あとは帰るだけになった

皆で教室に向かった

教室につくと、そこには中陦先輩がいた

『ドキン…ドキン‥ドキン…』


心臓なのか胸の奥なのか解らなくなる位きしんで、熱くなって…

自然に足が先輩の方へ動いた
動かしてた


でも…第一声が

「なんでここにいるんですか!?」
「いや~和喜『カズキ』に用があってね♪」
「へぇ~…そうなんですか」

いきなりひねくれた発言

「…先輩」
「!?」
「アタシ…親にマネージャー反対されてるんです」
「え!?」
「やりたいんですけど『ダメ!!』の一点張りで…」
「う゛~ん…わかった!!班長に相談してみるよ」
「本当ですか!?ありがとうございます」

感謝極まりないですよ