璃恋は、俺と目をそらさずにそう言った。
その姿は凛としていて。
とても強い眼差しだった。
「でもね、私知ってるよ、分かってるよ。翔希くんが好きなのはもも先輩でしょ?」
璃恋はそれから、涙を流しながら話した。
「翔希くん、最近よく笑ってるの気付いてる?不思議に思ってお兄ちゃんに聞いてみた。そしたら『あの子がいるからかなぁ』って。
今日、一緒に帰ってきてたのを見て、私分かった。お兄ちゃんが言ってたのはもも先輩のことだったんだなって。
さっきだって、転んだもも先輩を助けてたよね?
ケガした人を助けるのは当たり前だって分かってたけど、おんぶまでして助けるかなって疑問に思っちゃった。
私、それで気付いちゃったんだ。翔希くんはもも先輩のことが好きなんだって」
璃恋は嗚咽を漏らして必死に話している。

