「何あれ、なんかちょっと無いかも」
あれからすこしあの男の子たちと話した後、私たちは始業式を行った。
今はHRも終わり、生徒は解散をしている時間だ。
「無いって何が??」
私が不思議に思って聞くと、瑠香ちゃんの鼻息が荒くなった。
「もも、分かんないの?あの黒髪の人だよ!!ニコリともしないでさ、感じ悪い」
そうとう怒っているようだ。
......急に話しかけて、笑顔で答えろっていうほうがすごいと思うけどね。
思わず飛び出しそうになった言葉を飲み込んで、苦笑する。
「どんまい、そういうこともあるさ...!!」
....でも、そんなに感じ悪かったかな。
私には優しそうな人に見えたけれど。
「ホント無いわ。絶対冷たいやつだよ、あいつ。優しくなんかないな」
私の考えてることを読みとったかのように、瑠香ちゃんはそう言った。
うわ...恐い。エスパーなの....。

