「私、一緒に住んでいるので普通に接してくれてるんですけど、そんなことなかったら絶対無愛想だと思うんです。
でも、最近出会ったばかりなのに、打ち解けている先輩が羨ましいです」
あ、そっか。
璃恋ちゃん、佐野くんの妹だから一緒に住んでるんだ。
恋する女の子ってそういうことをやっぱり考えてしまうんだね。
「私もね、久我くんのことが好きなの」
自分の気持ちを教えてくれた璃恋ちゃんだから、私も気持ちを伝えた。
私の言葉を聞いても、璃恋ちゃんはうつむいたまま。
私の気持ちに気付いていたんだろう。
「久我くんってあまり笑わないでしょ?でも笑った姿を見てから、私、この人のことが好きなんだなぁって気付いた」
分かります、と璃恋ちゃんは呟いた。
「同じ人を好きになっちゃったけど、お互い頑張ろうね」
私がそう言うと、璃恋ちゃんは勢いよく顔を上げた。

