「ごめんなさい、お願いします」
私が久我くんの背中に乗り、首に手を回すと、立ち上がり歩き始めた。
通学路の途中にある公園のベンチに連れてきてもらい、座った。
「俺、タオル濡らしてくるな」
そう言って久我くんがいなくなり、私と璃恋ちゃんの2人になる。
「羨ましいです」
沈黙の中、最初に言葉を発したのは璃恋ちゃんだった。
「翔希くんにあんな風に接してもらえるなんて」
下を向いている璃恋ちゃんだが、私には泣きそうになっているのが分かった。
「私、翔希くんのことが好きなんです」
思わずビクっ、としてしまう。
やっぱりな、と思った。
「そう......なんだ」

