「あぁ、こいつは那賀野もも。俺の同級生だよ」
こんにちは、と会釈すると、元気な笑顔が返ってきた。
「もも、このちっちゃいのは佐野璃恋。亜嵐の妹で中学3年」
「ちょ、ちっちゃいのって何よ!!あ、いつも兄がお世話になってます!!!」
嘘、冗談だからキレるな、と久我くんは璃恋ちゃんに笑った。
.....久我くん、私じゃない人にも笑うんだ。
ズキッと心が痛くなった。
私の前で歩く2人を見て、呆然と立ちすくんでしまう。
私、何やってんの。
ほら歩かなきゃ。
そう思うのに、足が前に出ない。
歯を食いしばって出した足は、変な方向に曲がってしまい転んでしまった。

