「もも、ちょっと来い」
いきなり久我くんは私の手首を掴んで、どこかに走り始めた。
「ちょっ、久我くん!?!?」
瑠香ちゃんたちがいるのに...!!!!
「もも!?!?!?」
ほら、大雅も驚いた顔してる。
私は引かれるがまま、小走りで走る。
観覧車に着いたかと思うと、スタッフさんに「2人です」と言う久我くん。
「お気をつけてお入りくださいー!!」
スタッフさんの声を聞きながら、観覧車の中に入る。
「どうしたの!?!?」
なぜだかとても焦っているようだ。
久我くん、どうしちゃったの...?
2人を乗せた観覧車は、ゆっくりと動き始めた。