「那賀野さんさ、俺のこと、名字じゃなくていいよ?」
安田くんは突然、そう言った。
「大雅でいいよ?」
えっ...、と言葉に詰まる私。
「そんな気にしないでよ。これから1年間同じクラスなんだからさ」
苦笑する安田くん。
「あ...じゃ、ももって呼んでくれる?」
私が名前で呼ぶのなら、安田くんもそうしてくれないと。
普通のことを言ったつもりだったが、安田くんは目を見開いた。
「那賀野さんがそれでいいなら...そう呼ばせてもらうよ」
「うん!!!じゃあ、よろしくね!!大雅!!」
名前を呼んだとき、少しだけ大雅の顔が赤くなったのはなんでだろう?

