「名前なんて聞いてない。何の用もないなら、私たちに関わらないで」
瑠香ちゃんはプイっと目をそらして、黙ってご飯を食べ始めた。
瑠香ちゃん...そこまで...?
松居くんはそれでも諦められないのか、瑠香ちゃんの前の子の席に座った。
「板垣さんってさ...マンガとかアニメとか好きなの?」
その質問のとたん、瑠香ちゃんはバッと顔を上げた。
「何で?もしかしてあなたも...?」
「うん、好きだよ!!」
瑠香ちゃんはマンガやアニメが大好き。
でも、周りに話の合う友達がいなくて、このことを黙っていた。
私は隠す必要はないと思うんだけど、瑠香ちゃんいわく『恥ずかしい』んだって。
そんな瑠香ちゃんだから、話の合う友達は興味があるのかな。
「那賀野さん、ちょっといいかな?」
安田くんにそう呼ばれ、私は安田くんの近くに行った。

