そこは体育館。 広い体育館の中で、ぽつんと小さな人影がある。 西日に照らされてシルエットだけになっているが、俺には誰かが一目瞭然だ。 「ここにいたんだな、もも」 俺は呟いて、ももの方へ歩く。 「もも、ごめん!!待たせたよね?」 そんなとき、俺じゃない声が聞こえた。 そいつはももに走り寄る。 「あ、ううん、大丈夫だよ...」 俺は歩いている足を止めて、物陰に隠れる。 あいつ.....誰だよ。 じっと目を凝らして見ても、全然分からない。