「俺って、彼氏らしいことなにも出来てないから、本当に付き合ってるのか分からなくなる」
私を抱きしめている久我くんの身体は、私よりも大きいはずなのに、ひどく小さく見えた。
「......翔希」
私が翔希の耳元で小さく呟くと、驚いたように身体が揺れる。
「そんなこと...ないよ。私が好きなのは翔希だけだよ、心配しないで?」
安心させるように、私は背中をポンポンと優しく叩きながら言う。
翔希のこんな姿、初めて見る。
......悩んでたんだね。
私が抱きしめられたまま、翔希の身体をポンポンとしていると、翔希は震え始めた。
ククッという声を出して。
「....どうした、大丈夫??」
心配になって私が聞くと、
「ちょ、待って、面白すぎ!!!あはは!!!」
急に大声で笑い出した。

