それで今は部室の案内をしているところ。
私たちの学校の部室はグラウンドの端にあり、使ってない部室もあるけど全部で12個ある。
「私たちが今いるところから3つ目です。」
私がそういうと、松藤くんは走って部室まで行った。
鍵ついてるから開かないと思うけどな…
「ね、開いてる!!」
「えっ!?」
私が思っていたことと逆のことが起きてびっくりしてしまった。
なんで?開いてるの?今始業式だよね?
って、頭の中ではてなだらけの私をよそに、松藤くんはのんきに入っていいのー?っと聞いてきた。
私も野球部の部室の前まで来て、いいんじゃないですか?っと言った。
そういうと松藤くんは中に入り、辺りをぐるぐると見渡していた。
野球そんなに好きなんだーって思うぐらい部室を見ているだけなのに目が輝いていた。