あとでみんなに色々質問されるだろうなー


はぁ…。


これから1年間どうしよう…


なんて、考えてるうちに女子たちの鋭い視線が私から先生に戻った。



「今日はなーお前らに嬉しい知らせがある!」



そんなことを凄く大きい声で言うから、みんなの目がビックリしている。


しかも、ドゥルルルという効果音付き。



「なんと!転校生来ましたー!よしっ!入ってきていいぞ!」


また1人で拍手しながら言うと、扉の方から1人の男子が入ってきた。



それを見た私は思わず声に出して立ち上がってしまった。



「あっ!…」


またみんなの視線が私に集まる。


やっちゃったー…


さっき桜の並木道で私に話しかけた人だったから思わずやってしまった。


彼は私と目が合うとニコッと微笑んだ。


あ、さっきと同じ笑顔だ。



なんて、考えている私をお構いなしの先生は話を進めていった。


「じゃ、自己紹介してくれ!」


そういうとさっきの男子が話し出した。



「どーも!松藤翔毅(まつふじしょうき)です!よろしくー!」



なんて、先生とほぼ同じくらいのテンションで自己紹介をした松藤くんに黄色い視線な一気に向けられた。



これは大変な事になりそうだなー