走ってたどり着いた場所は体育館だった。 うわぁ結構走ったなぁー 桜並木のところから約300メートルしたところに体育館がある。 元バスケ部だった私はあまり息が上がらなかった。 時間を忘れて体育館にあるバスケットのリングを眺めていた。 もう一度あのコートに立てたなら… すると、あの時の記憶が蘇ってきた。 「…つっ!!」 私は無意識に唇を噛み締めていた。 やっぱり私には無理なのかな… 俯いていた顔を上げた時時計が目に入った。 「あ、やばいっ!!」 私は体育館を後にし、教室へ走っていった。