「やべぇ~桜めっちゃ綺麗だな!」
「…へ?」
私がぼーっと桜を見ていたら、隣に立っていた男子が話しかけてきた。
誰だろこの人。見たことないなー。
うちの制服着てるってことは1年生か3年生かな?
同じ学年にはいなかった気がする。
それにしても、顔立ちが凄く整ってる。
大きな瞳に吸い込まれそうになる。
「何?どーした?俺の顔になんかついてる?」
「え!?…いや、あの…その…」
うわぁー…何やってんの私…
次は彼に見とれてしまってたよ~
恥ずかしいし…絶対顔赤いよ~
「あははは!顔真っ赤だしっ!」
ほら。やっぱり…
私はいてもたってもいれず走り去ってしまった。