「もう、大丈夫。

部活サボらしちゃってごめん
ずっといてくれてありがとね!」


「全然平気。俺上手いから
1回サボったくらいじゃ全然余裕♪

泣いてる女の子を放っておく
ほうがモテ男としてダメだよな。」


「モテ男ってなにそれ?(笑)

でも、広瀬くんモテるもんね。」


「そーか?
じゃあ帰るか。
椎名早く制服に着替えて。」


「うん、広瀬くんの荷物は?」


「俺?体育館。ちょっとだけ
待っててくれる?」


「うん。大丈夫だよ。
私も待たせちゃってごめん。」


「じゃあ、帰るか。」


「うん!...って千夏は?」


「三島は、山本といるから。」


「良かった。気づいたら荷物もなくて 帰っちゃったと思った。」


「え、あいつら多分もう
 帰っちゃったと思うよ?」


「え、えーっ?
 なんでよー?」


「今は、もう6時半だから。
それとも...

俺と帰るのがそんなに嫌?」


「い、嫌じゃないよ?
こんな時間まで待っててくれて
ありがとうね。」


顔を覗きこまれるように見られて
恥ずかしくて噛みすぎちゃった。

でも、これって広瀬くんと2人で
帰れるってこと?