「よし、そろそろ帰るか。」


「うん」


「今日はありがとう。結依。

結依のお陰で男だけの夏祭りが
楽しかったわ。」


「私は千夏とLOVELOVEしながら
でも楽しかったよ(笑)


って言うのは嘘で広瀬くんと
夏祭り楽しかった!」


「なんだよ?俺で悪かったな。」


「あー、ごめんってー
怒んないでよー☆」


「怒ってないし」


「じゃあ泣いてる?」


「泣いてない。結依のばか」


「ばかじゃないもん。

送ってくれてありがとうね。
お祭り広瀬くんと行けて
嬉しかった。帰り、気をつけてね?」


「おう!
夏休みも遊ぼうな。
おやすみ」


「おやすみなさい。」


「最後の台詞可愛すぎるんだよ。
ばか結依」


呟いた言葉は誰にも届くことなく
静かな住宅街の空に消えてった。