家に帰って椎名にLINEを送ろうと
ケータイを開いた。


『君の気持ちに答えられなくて
ごめん。でも俺の話を聞いて
貰いたいんだ。』


違う…


『今日な引き留めてごめん。』


違う…


結局迷いに迷って、シンプルに
全ての想いを込めて、


「今日は、ごめん。」


と送った。


数分後、椎名から返信があった。


「私こそごめん…
迷惑だったよね?

私、広瀬くんと
ずっと友達でいたい。

…だから、今日のことは忘れて?」


えっ…?
俺は、友達なんていう
関係望んでない。

可能であれば、今すぐにでも
“恋人”という関係になりたい。

両想いと知ったらこの想いが
加速するばかり。


「迷惑なんかじゃない。
俺、嬉しかった。
だから、忘れたくない。

でも、ごめん。
今は友達でいたい。」


「うん…
そう言ってもらえて嬉しい。

これからも『友達』よろしくね?」


“椎名 結依”
どこまでもいい女だ。
俺なんかじゃもったいないな。


「うん!よろしくな?結依」


「えっ…?」


「名前やだった?」


「ううん。嬉しい

あ、広瀬くんのこと忘れるまで
時間がかかっちゃうと思うけど、
気まずくなったりしたら
ぶっ飛ばしてやるからねー?」


結依にぶっ飛ばされても痛くも痒くもないだろうな(笑)