翌日…

冬哉が発見した『道路越え』が出来る場所に3人はいた。

「毎回、白馬にくる度にこの道は通るけど…さすがにコレは気付かなかったな…」

「フフフ…そうだろっ?この辺の道って山ん中にあるじゃん?…だから絶対に道路越えの素敵スポットがあると思って探していた訳さ。」

見上げると夏には草が生い茂っていている筈だが今は雪の下に全て隠されて真っ白な山の斜面…

その斜面の直ぐ隣は県道である道路が一本。

道路の片側には転落防止の為にガードレールが設置してありその向こうにもまだ誰も踏み入れていない少し急な斜面が続いている。