完全に母親のペースだ。
すぐに制服に着替えて鞄を持ち、「行ってきます」と軽く言い、ドアを開けた。
「寒い…」
足の先から頭のてっぺんまで冷風が俺を包み込んだ。
12月。白い息が出るのもおかしくない。
手がかじかんで指先の感覚がなくなってくる。
前の方では走り回って白い息に興奮している小学生がいた。
すると急に、ものすごい寒気に襲われた。
この寒気は…!!
「おっはよー!学園王子様ぁ!!」
俺の親友、小林 陸斗(コバヤシ リクト)が後ろから飛び付いてきた。
「朝から元気だな、陸斗君」
陸斗はハーフだから金髪だ。けど顔は日本顔。金髪に染めた中学生みたいだ。
けど、明るい性格だし顔も整っているからわりとモテる。
「…はよ」
余計な事を言うと倍にしつこさが増すと学んだ俺は、そっけない挨拶をするという結論にたどり着いたことから、こいつには最近元気な挨拶をしていない。
「んだよ、元気ねーなー」
それでいい、オーケー。
計算通りだと眼鏡をクイッと人差し指であげたいところだが、あいにく俺はそんなキャラじゃない。
さて、行くか。
俺は金髪の鶏に声をかけ、急いで学校に行くことにした。


