「しかも、僕が君に話すために表に出てやったのにひどいよ」
ずいぶんと上から目線の透。正直ムカッときたが、気にしないでおこう。
「ありがとな」
薄く笑顔を作ると、少し頬を赤くしてそっぽを向く透。
昨日よりかは少しだけ、心を開いてくれたようだ。
「で、話ってなんだ」
「ッシシ…君の事を知らなきゃいけないと思ってね、質問させてもらうよ」
何を言い出すかと思えば平凡なことだった。
変なこと聞かれなきゃいいが。
一様身を構える。
「趣味、特技、好きなもの、嫌いなもの、まぁ自己紹介してくれれば助かる」
普通というか、単純というか。
特別な質問ではないらしい。
「趣味は読書、特技はサッカー、好きなものは音楽と本、嫌いなものは女子。」
自分の中ではけっこう本当の事を並べてみた。
休日には読書とかけっこうするし、サッカーは小さい頃からクラブチームなんかに所属していた。
「なにそれ、女子が嫌いって!鼻の下のばしてデレデレしないの?あんなにモテてるのに…」
お前にわかるものか!!
あいつらの恐ろしさを…。
毎日のように追いかけられ、毎日のように叫ばれる。
小さい頃は毎晩枕を濡らしたよ…。


