「寒いわねー」
いつも通りの朝の笑顔を見せる母親。
天然ていうか、どこか抜けている人だ。
この前なんて猫拾ってきたし。
俺は朝食が置いてある机をチラッと見てみた。
毎朝しっかりと作っている母親。
ソーセージに目玉焼き、味噌汁、米、ヨーグルト。
ヨーグルトだけ仲間はずれだと思うのは俺だけでしょうか。
まぁ、早く学校に行きたいからちゃちゃっと食べるか。
なんて思いながら全然噛まないで、朝食を飲み込んだ。
「優里、今日は随分と早いのね。」
顔の周りにお花が見える…。
なんともポワポワした調子で俺に話しかける母親。
この人が焦っているところなんて見たことがない。
「まぁ、ちょっとな」
「そう、気をつけて行くのよ。」
母さん、着替えてもないのに見送りしないでください。
まだ俺ジャージです。


