僕らの出会いに花束を


話し終えた透は、人差し指で頬をかき、息をはいた。







「あー…あと、自由にひなを表に出せるよ。主人格はひななんだけど、なぜか出るのも引っ込むのも僕が自由にできる。」







つまり、橘さんは手を縛られて、何もできないって訳だ。







「…大変だったんだな、いろいろと…」







「同情しないで、吐き気がする。皆、優しい言葉をかければひなが自分に惚れてくれるんじゃないかって思ってるんだ。」







言葉からすると、何人かには打ち明けてきたみたいだ。






「真実を言えば、返ってくるのは同情の言葉と愛想笑いだけだったよ」








今の俺はどんな言葉をかけるべきなのか、どんな行動をとればいいのかわからなかった。








「…なにか聞きたいことはある?」







「いや…」