「は…?」
「だーかーらー、どうなのって聞いてんの」
表情を見せた橘さんが初めて発した言葉が、男口調だった。
「…君の名前は坂井優里、クールで女が嫌いになったが、不思議なことに、橘ひなだけは受け入れることができた。あってる?」
確認するかのように言葉を並べ、そう俺に聞いてきた。
「あってる…じゃなくて、お前…」
「ッシシ…なに?」
態度が急変している…。がに股になり、人差し指で頬をポリポリとかいている。そして不気味に笑う。
俺の知っている橘ひなじゃない。こんな人じゃない…。
「誰だ、お前…」
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